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最后的朋友 第七回

时间: 2014-01-09    进入日语论坛
核心提示:『残酷な現実』美知留(長澤まさみ)は、瑠可(上野樹里)との関係があまり上手くいっていないことに悩み、タケル(瑛太)に相談
(单词翻译:双击或拖选)
『残酷な現実』 
  
美知留(長澤まさみ)は、瑠可(上野樹里)との関係があまり上手く 
いっていないことに悩み、タケル(瑛太)に相談を持ちかけた。 
美知留は、学生時代から、瑠可には決して他人を入り込ませない 
壁のようなものがある、と感じていたのだという。 
  
ふたりの会話を偶然聞いてしまった瑠可は、美知留の言ったことは 
本当だ、とタケルに打ち明けると、いままで誰にも話したことがない 
その秘密を聞いてほしい、と告げた。 
以前から瑠可に心をひかれていたタケルは、瑠可の話を聞く前に、 
といってその思いを伝えた。 
 
「俺...滅多に人を好きにならないし、 
 この気持ちは揺るがないって自信がある。 
 だから、何でも安心して打ち明けてほしいんだ。」 
「...」 
「俺は...君の味方だから。」 
「...... 
 ごめん。」 
「...」 
「タケルの気持ちには答えられない。 
 私...」 
「他に...好きな人がいるから?」 
無言で頷く瑠可。 
「...そうか。」 
「ごめん。」 
「...いいよ。 
 ...いいんだ。 
 ...わかってた。」 
瑠可が一人で歩き出す。 
「瑠可!! 
 ...話はまだ途中だろ? 
 俺に...打ち明けたいことが、なんかあるんじゃないの?」 
「...ああ。それはもう...。」 
「...」 
「...美知留のことだよ。 
 ほら...私最近、すぐに苛々して、 
 美知留に当たっちゃっただろ? 
 美知留は私を頼ってくれるのに、 
 なんか私...すぐカっとなって。 
 だから...タケルが優しくしてやってよ。 
 私の分も。」 
「...うん。」 
「好きになってやって。」 
「...俺は好きだよ、美知留ちゃん。」 
「もっとだよ!もっと好きになってやって。」 
「どういう意味だよ!」 
「美知留は...寂しがりやだから... 
 誰かが支えてやんなききゃダメなんだ。 
 だから...タケルが支えてやって。」 
「...」 
 
二人は一緒にシェアハウスに戻っていく。 
玄関の前。 
「タケル。 
 ...私達、これまでどおりだよな?」 
「...」 
「今までどおり付き合えるよな。」 
「...うん。」 
安心して微笑む瑠可。 
 
リビングでは。エリ(水川あさみ)たちが大騒ぎしながら 
マリオカートで遊んでいる。 
「オグリンじゃないよ、ワリオだよ!」友彦(山崎樹範)もはしゃいでいる。 
「何やってんの?」と瑠可。 
「あー、お帰り!」「お帰り!」と美知留たち。 
「今日さ、見に行った映画があまりにもつまんなかったから、 
 アキバ行ってつい出来心で買っちゃったんだよねーオグリン!」とエリ。 
「もう、ねだられちゃってさー。」と友彦。 
「いいじゃん、みんなで楽しめるんだからー。 
 あ!そうそうそうそう! 
 今日ね、何と!福引があたったんです、ジャーン!」とエリ。 
「おー、すごいじゃん。」と瑠可。 
「東武動物公園の、タダ券が6枚! 
 ねーねーねー!みんなで一緒に行こうよ! 
 タケルも美知留ちゃんも一緒に!」 
「あ...うん...」と美知留。 
「いいんじゃない?みんなで行こうよ。 
 ね、タケル。」と瑠可。 
「ね...。」 
「たまにはパーっとやろう! 
 このメンバーで出かけたことって今までなかったしね。」と瑠可。 
「あ、そういえばそうだね。」と友彦。 
「そうだね!楽しいかもね!」美知留が嬉しそうに笑う。 
「あ、でも、1、2、3、4、5。 
 どうする?あと一人。」とエリ。 
「誰かいるだろ、そんなの。」と瑠可。 
「そっか。」 
「ねーねー、これやらして。」瑠可がコントローラーを借りる。 
「交代ー!」エリは美知留からコントローラーを借りる。 
「どうやってやんの?どうやってやんの?」 
「それ、2番がアクセル。」と友彦。 
「初めてなんだけど。」と瑠可。 
「上手いよ!」 
 
楽しそうにゲームをするみんなを悲しい顔で見つめるタケル。 
 
「君の側にいようと思うなら、 
 君の重荷になっちゃいけない。 
 傷ついた顔を、君に見せちゃいけない。 
 瑠可...でも君も、同じ事を思ってたんだよな...。」 
 
モトクロス練習場 
「林田さん。」瑠可が監督?林田(田中哲司)を呼び止める。 
「おぉ!どうした?」。 
「いやちょっと、相談したいことがあるんですけど。」 
 
双眼鏡で何かを覗き込む宗佑(錦戸亮)。 
 
踏み切りの音が聞こえる場所。 
どこでしょう? 
シェアハウスでも、瑠可の実家でもなさそうです。 
 
朝、皆が出発の準備をしていると、瑠可が林田を連れてくる。 
「あれ??監督さん...ですよね。」とエリ。 
「えー...このたび我々、めでたく、付き合うことになりまして。」と林田。 
「...あ!瑠可がずっと好きだった人?」と美知留。 
「あー...そうだよ。」 
「えーーー。邮笔辈剩簥可ってこういう男の人と付き合ってるイメージ 
 なかったけど。意外!!」とエリ。 
「なんだよー。」 
「そうなんだー。いいじゃん!体育会系同志!」とエリ。 
「うん!大人だしね!」と友彦。 
「ずっと、バイク教わってた方、だもんね。」 
美知留も嬉しそうに瑠可を見つめる。 
そんな中、タケルはショックを隠せずにいた。 
  
シェアハウスの面々に林田を加えた6人は、遊園地を訪れた。 
タケルは、寄り添って歩く瑠可と林田の姿を見ているのが辛くなり、 
目をそらす。 
と、そのとき、ひと組の家族連れが目に入った。 
夫や子どもと遊びにきていた白幡優子(伊藤裕子)だった。 
ほどなく優子もタケルに気づいた。 
一瞬、見詰め合う二人。 
タケルは視線を伏せ、目を閉じる。 
何事もなかったかのように、子どもに微笑みかける優子。 
タケルは優子に背を向け歩き出す。 
そんなタケルを美知留は心配そうに見つめ...。 
 
木に両手をついて目を閉じるタケル。 
次の瞬間、過去の記憶がフラッシュバックする。 
 
「タケル!タケル!」 
「お姉ちゃーーん!!」 
 
気分が悪そうに木にもたれかかるタケル。 
「大丈夫?」美知留が追ってきた。 
「うん...。 
 なんだろ。ちょっと...貧血かな。」 
「向こうにベンチがあるから横になった方がいいよ。」 
美知留がタケルの腕を掴む。 
「...大丈夫だよ。」 
「...」 
 
「あれ?タケルがいない。 
 美知留ちゃんもだ。」とエリ。 
「ほんとだ。」と友彦。 
「どうする?」 
「いいんじゃない?ほっとけば。 
 二人とも子どもじゃないんだし、 
 案外上手くいってるかもしれないじゃん。」と瑠可。 
「え!?え!?何??そういう設定ありなの!?」と友彦。 
「私あれ乗りたいな!乗ろうよ一緒に。」と瑠可。 
「おぉ!」 
 
ジェットコースターに並ぶえりと友彦。 
「お!すげー! 
 俺大人になってからジェットコースター乗るの久し振りだよ。 
 ていうか初めてかも! 
 記念記念!」 
友彦が携帯でエリと2ショット写真を撮り始める。 
「ちょっとそんな子どもみたいにはしゃがないでよー。 
 それに、不倫の証拠写真残すようなことしてどうすんの?」 
「え...不倫? 
 あんまり、そんな風に思ったことなかったけど...。」 
「離婚の裁判とか調停になったとき不利だと思うけどなー。」 
「そう!?」慌てて写真を削除する智彦。 
 
売店前 
「はい。お待たせ!」林田がコーヒーを買ってくる。 
「ありがとうございます!」 
「ま、今日は、彼氏だからな。」 
「林田さん...すみません。付き合ってる振りしてくれだなんて。」 
「ま、たまにはこういう所でお前と会うのもいいかもな。 
 デートみたいで!」 
「何ですかそれ。」瑠可が少し寂しそうに笑う。 
 
シェアハウス 
コーヒーを入れる美知留。 
2階からタケルが降りてきた。 
「大丈夫!?」 
「うん。」 
「あ、遅いね、みんな。 
 どっかで、夕ご飯でも食べてくるんだよね、きっと。」 
「...ごめんね。 
 美知留ちゃんまで、俺に付き合って帰ってくることなかったのに。」 
「あ...いいのいいの! 
 私、ああいう上がったり下がったりする乗り物、苦手だし。」 
笑い合う二人。 
「...タケル君。 
 もし、何か辛いこととか、悩んでることとかあるんだったら、 
 言ってね。」 
「美知留ちゃん...。」 
「私は、タケル君に助け出されて、みんなに助けられて、 
 ここにいるんだもん。 
 もし、タケル君が、困ってるなら、私も役に立ちたい。 
 寂しい時は、側にいてあげたいし。」 
そう言い微笑む美知留。 
美知留の言葉にタケルも微笑む。 
「ありがとう。 
 ...ただ、今日は本当に疲れただけなんだ。 
 この所、仕事も、詰まってたし...。」 
「そっか。 
 あ、コーヒー出来たね。」 
「俺入れるよ。」 
「いや、私入れるよ。」 
 
そこへ、エリ、友彦、瑠可が帰ってきた。 
「ただいまー!」「疲れたー!」 
「みんなあの...先に帰っちゃってごめんね。」とタケル。 
「いいよいいよ!」と瑠可。 
「そうだよ! 
 そんなことより...お腹減った。」と友彦。 
「あれ?ご飯食べてないの?」と美知留。 
「美知留抜きで外で食べたりしないよ。」と瑠可。 
瑠可の言葉に美知留が嬉しそうに微笑む。 
「はい、おみやげ!」とエリ。 
「美知留、開けてみて。」と瑠可。 
「え?」 
箱を開けてみると、『おかえりMichiru』とプレートに書かれた 
ケーキだった。 
「...」 
「お帰り美知留。」と瑠可。 
「瑠可が、今日は美知留ちゃんの歓迎会にしようって。」とエリ。 
「ごたごたしちゃってて、歓迎会やらなかったから。 
 きちんとお祝いしたかったんだ。」と瑠可。 
ケーキを見つめて嬉しそうの微笑む美知留。 
「まあ...とういうことなんだ。」と友彦。 
「これからもヨロシクね!」とエリ。 
「ありがとう。 
 ...私ね、ずっと、ひとりになるのが怖かったの。 
 ここにいていいんだよって、側にいる人に、言ってほしくて...」 
「何言ってんだよー。」瑠可が笑う。 
「そうだよー。ていうか逆に、私らに愛想尽かさないでね。」とエリ。 
「ドキ!ヤバイ!」と友彦。 
「あ、じゃああの、コーヒー入れるね。」とタケル。 
「お!出た!タケルのコーヒー!」とエリ。 
「師匠!お願いします!」と友彦。 
 
トレーにカップを並べるタケル。 
その時... 
「おーい、買ってきたぞー。 
 キッチンマカロニのデラックス洋食弁当6人前!」林田がやって来た。 
林田の姿を無言で見つめるタケル。 
 
「人使い荒いよなー、岸本は。 
 大先輩をパシリみたいに使うなよ。」 
「お疲れ様です。 
 あ、コーヒー入れるから。」 
瑠可はそう言うとキッチンに行き、タケルの目の前で 
彼のマグカップにコーヒーを注ぐ。 
「借りるね。」 
そう言いそれを林田に渡してしまう。 
その様子を呆然と見詰めるタケル...。 
 
これはあまりにもタケルがかわいそうで...。 
瑠可はタケルに自分への思いを断ち切らせようと、 
わざとこんなことをしたのでしょうか。 
 
キッチンマカロニってどこかで聞いたと思って検索してみたら、 
『ランチの女王』のお店の名前だ! 
 
タケルの部屋 
膝を抱えて考え込むタケル。 
耳にはヘッドフォン。音楽を聴いているのか? 
 
美知留の部屋 
ベッドに腰掛け考え事をしていた美知留。 
決心したように部屋を出ていく。 
 
瑠可の部屋 
英語のサイトを調べる瑠可。 
『AESTHETIC PLASTIC SURGERY』 
性転換手術について調べているのでしょうか? 
 
瑠可の部屋の戸がノックされる。 
「今、いい?瑠可。」 
美知留の声に、瑠可はノートパソコンを閉じて返事をする。 
「うん。 
 どうした?」 
「私ね、宗佑と話す。 
 きっぱり、別れるって話すね。」 
「...」 
「今だったら、言える気がするんだ。」 
「でも...会って話すつもりじゃないよな?」 
「...大丈夫だよ!」 
「エリか私が、電話した方がいいんじゃない?」 
「ううん。一人で、大丈夫。 
 何でも、人にしてもらってるようじゃダメなんだよ。 
 私が、自分で。  
 きとんとけじめ、つけないと。」 
「そっか。」 
美知留が頷く。 
美知留の強い決意を知った瑠可は、 
何も言わなかった。 
 
翌朝 
美知留は宗佑のマンションを見上げ... 
 
宗佑の携帯に美知留からの着信。 
「もうすぐ帰ってくるんだね。」と宗佑。 
「...」 
「帰ってくると思ってたんだ。 
 君がいる場所は...ここしかないから。」 
「...宗佑。 
 私...宗佑と別れようと思う。」 
「...」 
「別れたいの。」 
「...連中に洗脳された?」 
「連中って...」 
「シェアハウスの連中のことだよ。 
 やつらはそりゃ、色々いい事を言うだろうな。 
 でも所詮は他人だから、 
 君を最後には見捨てる連中だ。」 
「宗佑は...違うの?」 
「僕は...死ぬまで君を見捨てない。」 
「...私ね、宗佑といると...自分がなくなっちゃう。 
 宗佑のことで、いっぱいいっぱいになって... 
 自分のことを考えられなくなるの。」 
「それでいいんじゃない? 
 僕も、君の事で頭がいっぱいだよ。」 
「それでいいと思ったこともある。 
 でも...違うと思う。 
 私はもっと、自分の頭で考えて、 
 自分の人生を生きたいの。」 
「言ってることわかんないよ。 
 こんなに君を大切にしているのに。」 
「宗佑は...私を殴るよね。 
 どうしてなの?」 
「...」 
「私を自分の思い通りにしたいから? 
 私より...自分が大事だからなんじゃないの?」 
「違うよ。 
 ...君と一つになりたいんだ。」 
「ごめん。 
 私もう...宗佑が言ってること、わからない。」 
「...」 
「ごめんね。」 
「ちょっと待って!」 
「さようなら。」 
美知留はそう言い電話を切ると、宗佑の住むマンションに背を向けて 
歩き出す。 
 
モトクロス練習場の更衣室に人だかりが出来ている。 
「どうした?何集ってるんだ?」と林田。 
瑠可もやって来ると、みんなが瑠可を避けるように道を開ける。 
そこには、あの怪文書が貼り付けられていた。 
 
『岸本瑠可は 
 女の体の中に男の心が入った 
 バケモノです。 
 男のようないやらしい目で 
 親しい女のことを見ている、 
 歪んだ精神の持ち主です。 
 嘘だと思うなら 
 本人に確かめて下さい。』 
 
「お前...なんだこれ...。」と林田。 
怪文書を剥ぎ取る瑠可。 
「岸本!何なんだ...これは...。」 
「知りませんよ。」 
「誰がやったか、心当たりはあるのか?」 
「多分、美知留の元カレです。 
 そいつ最低のDV野郎なんですよ。 
 私が、美知留との仲を裂いたって、 
 逆恨みでもしてるんじゃないんですか?」 
「...そうか。」 
林田に笑顔を見せてロッカールームに入ろうとする瑠可。 
「じゃあ、それは全部、嘘...なんだな。」と林田。 
「... 
 そんなこと、信じるんですか?」 
「...いや。信じないけど...」 
瑠可はもう1度微笑むと、ロッカールームの中へ。 
「おい!岸本!」 
 
服を着たままシャワーを頭から浴び、瑠可は号泣する。 
 
美知留は美容院の先輩?令奈(西原亜希)と偶然会う。 
一礼する美知留。 
「男と暮らしてるんでしょう? 
 いいよね、それで生活出来んなら。」 
すれ違いざまそう言い捨てる令奈に、美知留は何も言うことが出来ず...。 
 
空港 
エリが友彦に声をかける。 
「小倉さん!」 
「うわ、誰かと思った!」 
「一応職場では敬語で話そうと思いまして。」 
「ああ。」友彦が微笑む。 
「明日、コンサートのチケットが手に入ったんですけど、 
 どうします?サザンですけど。」 
「...あ、ごめん。明日、残業の予定入っちゃってて...。」 
「そう。」 
 
「エリー。」同僚が声をかける。 
「その件は了解。」 
エリはそう言い同僚の元へ。 
 
オグリンの残業というのは怪しいですね。 
エリに同僚の友達がいたことにびっくり。 
第一話で同僚に無視されたように思っていたので。 
 
公園 
ブランコに座りぼーっと考え込む宗佑。 
そこへ、以前ヤキソバパンをあげた少年?直也(澁谷武尊)がやって来た。 
「今日はパンないの?」 
「ないよ。」 
「...」 
「お母さんは?」 
「まだ帰って来ない。」 
「いつからいないの?」 
「覚えてない。」 
「...」 
 
宗佑は直也と共に彼の家に行ってみる。 
散かった部屋を見渡す宗佑。 
テーブルにはテーブルが見えないほど物が置かれていて、 
流しには食器やごみが溢れ、部屋中ものが散乱している。 
「うちにあるもの全部食べちゃった。」 
「...そっか。」 
宗佑は直也に微笑み...。 
 
宗佑の部屋 
「いただきまーす!」 
宗佑が作ったカレーを美味しそうに食べる直也。 
「美味しい?」 
「うん!」 
その言葉に微笑む宗佑。 
「お兄ちゃんのお母さんは?」 
「いないよ。ずーっと前から。」 
「結婚してるの?」 
「してない。 
 でも、彼女はいた。」 
「いなくなっちゃったの?」 
「...うん。」 
「寂しい?」 
「...寂しくないよ。」 
「何で?」 
「彼女は又、戻ってくるから。」 
 
部屋でコーヒーを飲む美知留。 
 
バイト先のバーで氷を砕きながら瑠可との公園での会話を思い起こす 
タケル。 
 
タケルが家に戻ってきた。 
「ただいまー。」リビングを覗くと誰もいない。 
そこへ、瑠可が戻ってきた。 
瑠可はタケルを無視し、部屋の中へ。 
「...瑠可。 
 何があったの? 
 この前話してくれたこと...あれで全部じゃないよな?」 
 
大きな声で瑠可に話しかけるタケル。 
その声は部屋にいる美知留にも聞こえていた。 
 
「何か、悩んでるなら言って欲しい。 
 俺には、何でも言えるって、そう言ってくれたじゃん。 
 俺は...君の友達だから。 
 そうだろ?瑠可!」 
 
瑠可はドアにカバンを投げつける。 
「うっせーんだよ。 
 人の悩みにいちいち首突っ込むんじゃねーよ! 
 友達友達って... 
 人にはな、死んだって言いたくないことがあるんだよ!」 
 
瑠可の言葉に、タケルは言葉を失い、自分の部屋に戻っていく。 
 
美知留も心配そうな表情を浮かべ...。 
 
部屋に戻ったタケルは、ベッドにうつぶせに横になり頭を抱え...。 
 
「5、6、7、8、9、10!」 
幼いタケルが目を開ける。 
「タケル!タケル!」 
広い野原を優子はタケルに見付からないように走り抜ける。 
「お姉ちゃん?お姉ちゃん?」 
優子を探すタケル。 
「タケル?こっち!タケル!こっちこっち!」 
タケルの背後に立つ優子。 
「あ!お姉ちゃん!」嬉しそうに微笑むタケル。 
「タケル!」優子がタケルを抱き上げる。 
「お姉ちゃんが、いいことしてあげよっか。」 
「わーい!」 
「お父さんには、秘密だよ。」 
 
タケルがそっと目を開く。朝になっていた。 
 
静かに1階に降りていくと、ダイニングテーブルで美知留が一人 
泣いていた。 
タケルは美知留には声をかけず、静かに部屋へと戻っていく。 
 
いつものタケルなら、きっと美知留に「どうしたの?」って声をかけていたでしょう。 
瑠可の言葉が効いているのか、 
それとも、泣いている美知留とは今は関わりたくなかったのか。 
美知留も泣くなら自分の部屋で泣けばいいのに...。 
 
朝食を取る5人。 
タケルと瑠可の様子がいつもと違うことを察するエリと友彦。 
瑠可が食器を下げる。 
「もういいの?」とタケル。 
「どうしたの?」とエリ。 
「瑠可...何かあったなら、言った方がいいよ。 
 みんなで考えてあげられることかもしれないし。」と美知留。 
「...今スランプなんだ。 
 練習でいいタイムが出せない。」と瑠可。 
「本当に?」と美知留。 
「そうだよ。」 
「今までも、何回かあったもんね。 
 大丈夫だよ、また乗り越えられるから。」とエリ。 
「...」 
「あ、こんな時間だ。エリさん行かないとこれ。」と友彦。 
「うん。ご馳走様でした!」 
二人が仕事に出かけていく。 
「いってらっしゃい!」 
 
「私練習まで時間あるから寝るわ。」 
「瑠可...。」 
「昨日練習がハードだったから疲れて...。」 
瑠可はクッションを抱えてソファーに横になると、 
顔を腕で覆い目を閉じる。 
 
「...私、宗佑と別れたよ。」 
「...」瑠可は身動きせずに聞いている。 
「ちゃんと、さよならって言えたんだ。」とタケル。 
「言えた。ちゃんと、別れられたよ。」 
「今度こそ諦めてくれるといいね。」 
「...」 
「瑠可。」タケルが呼ぶ。 
「...」 
 「聞いてる?」 
「ああ。聞こえた。 
 ...良かったんじゃない? 
 ...そろそろ行くわ。」 
瑠可が出ていくのを、タケルと美知留が悲しそうに見つめる。 
 
「...洗いものしちゃおっかな。」と美知留。 
「俺も手伝うよ。」 
席を立ったタケルは、ソファーに瑠可の携帯が忘れられていることに 
気づくが、瑠可を追いかけようとはしなかった。 
「...昨日の夜、泣いてた?」 
「...」 
「彼のこと思い出して?」 
「... 
 何でもわかっちゃうんだね、タケル君は。 
 ...宗佑のことを考えると...絶対に戻れない、綺麗な、 
 懐かしい場所を思い出しているみたいに...悲しくなる。 
 変だよね。本当は...地獄だったのに。」 
「...わかるよ。」 
「...わかるの?」 
「俺にも、そういう経験あるから。」 
「そういうって?」 
「...大好きだった人を...あとで...大嫌いになったことがある。」 
「...」 
「大丈夫だよ。 
 きっと、少しずつ変わっていく。 
 うん。 
 好きな人も出来て、友達も出来て、紛れていく。 
 心に傷が残っても...自分でなだめられるくらい... 
 小さくなるから。」 
そう言い微笑むタケル。 
美知留はそんなタケルの肩に寄り添い... 
「好きになっても...いいかな。」 
「...」 
「タケル君のこと...好きになっても...いいのかな...。」 
  
携帯を取りに帰った瑠可が二人の背中を見つめ...。 
 
戸惑いながらも美知留に手を伸ばし、美知留の肩に手を置くタケル。 
タケルの胸で目を閉じる美知留。 
 
玄関を出た瑠可は、少しの間ドアにもたれかかり、 
そして歩き出す。 
 
瑠可が倒してしまった植木の音に、美知留とタケルは驚いて 
振り返る。 
 
自転車を漕ぎ出す瑠可。 
 
タケルは誰もいないことにほっとしながらも、 
ソファーにあった携帯が無くなっていることに気づき...。 
 
「人と人の絆は、本当に儚くて、 
 愛は、淡雪みたいに壊れやすい。 
 瑠可。 
 あの時、私があなたといられる時間。 
 私の、幸せの残り時間は... 
 思ったよりずっと少なかった。」 
 
空港 
エリはカフェで女性と楽しそうに話す友彦の姿に複雑な表情を浮かべ、 
それでもそんな気持ちを振り切るように、振り返らずに歩き出す。 
 
外に出た美知留は、玄関の戸にもたれながら風に当たる。 
 
台所で一人考え込むタケル。 
 
踏み切り沿いの道を直也と一緒に歩く宗佑。 
直也が踏み切りの向こうに母親の姿を見つける。 
母親は男と一緒に楽しそうに歩いていた。 
「ママ!!」直也が踏み切りを潜り抜けて走っていく。 
「危ない!!」 
買物袋を落とし、直也を追いかける宗佑。 
転んだ直也を抱き上げる。そこへ電車が...。 
  
植木鉢が倒れていることに気づいた美知留は、怯えながら辺りを見渡し...。 
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